こんにちは。 マサです。
先日、ある書籍を読んでいてとても印象に残った言葉がありました。
それを読んだ時、患者さんがダイエットに失敗する理由がなんとなく分かった気がしました。
なので、書籍に載っていた言葉を紹介するとともに、患者さんにどのように服薬指導するかを紹介します。
ダイエットが失敗する原因
ダイエットが失敗する原因は、
『ダイエットのために何をするかではなく、ダイエットをするためにはどんな人間にならなければいけないかを考えていない』
こと
書籍名『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』
BE(なる)ーDO(する)ーHAVE(もつ)
『痩せたい』という目標を決めると、次にそのために何をすべきか、リストを作り始めます。
みんな目標を定めると、次にそのために何かをやり始めます。
10kgのダイエットを目標にした場合、たいていの人は食事制限や運動を始めます。そして、1ヶ月か2ヶ月する頃には、前の好きなものを食べて、TVを見ながらダラダラする生活に戻ります。
これが『なる』ことを無視して『する』ことばかりに夢中になった例です。
痩せるために必要なことは食事制限や運動そのものではありません。
食事制限や運動を継続するためにどのような自分にならなければいけないか、それが問題なのです。
それなのに多くの人が、『必ず痩せるダイエット』を求めて血眼になっています。
多くの人はどんな人間になるのかではなく、何をすべきかばかりに目を向けています。しかし、その人の考え方が変わらなければ、どんなことをしても効果はありません。
※原文そのままではありません
その通りだと思いませんか?
ダイエットに失敗する方の多くは覚悟や意識が足りていないと思います。
やる気になってくださったことはとても大きな一歩です。ですが、実際にやって失敗してしまい、二度と実行しないようになってしまうことは避けたいです。
失敗することは成長することなので、本来ならば好ましいことではありますが、『自分には無理なんだ』と思い込んでしまうかもしれません。
服薬指導
患者さん:佐藤さん、男性、糖尿病治療中 薬剤師:ユウ
実施前に指導する場合


では、実行する前に一つ確認させてください。


それは「運動すれば体重が減る」と考えていることです。
確かに運動すれば体重が減るかもしれません。ですが、運動しても減らない方がいます。
なぜなら、ただ運動すれば良いと考えているからです。
体重が多くなってしまっている原因を考え、それを改善するためにはどういった人間になり、どのような考え方をしなければならないかを知った上で運動することが大切です。
そのように今までの自分を変える気持ちで取り組んだ方の多くは成功し、ただ運動をした方の多くは途中で止めてしまったり結果が出なかったりしています。

実施後に指導する場合(失敗した場合)



「家族が孫のためにお菓子を買ってくるんだけど、目に入ると食べてしまう。だから間食が止められない」という患者さんがいました。
『目の前にお菓子があるから食べてしまう。買ってくる家族が悪い』というのはその通りだと思います。
ですが、そもそも目の前にお菓子があっても食べてはいけないと考え、我慢できないことが問題です。
確かにお菓子を食べなければ体重が減ります。ですが、日頃から食べすぎていることを自覚し、『目に入ると食べてしまう自分を変えよう』と強く意識することが最も大切です。

具体的にどんなダイエット方法を指導するか気になる方は下記の記事を参考にしてください こんにちは。 マサです。 この記事は『食べていないのに体重が減らない。痩せない。』と悩んでいる方に向けて書いています。 『食事に注意している。食べ過ぎていないと思うけれど体重が減らない。 ... 続きを見る
薬剤師から『食べていないのに体重が減らない・痩せない方』へ