服薬指導

薬剤師の服薬指導『自宅で血圧を測らない患者さん』について


 

こんにちは。 マサです。

 

私は毎日調剤薬局にて患者さんとお話ししています。その経験を記事にしています。

 

『自宅で血圧を測ってくれない患者さんがいるけれど、どのようにお勧めすれば良いかわからない』と悩んでいませんか?

 

私がお話ししていることをお伝えしますね。

目次 

1.自宅で血圧を測らない理由は、『面倒くさい』、『症状がないから』など

2.『病院でちょうど良いから』と言う患者さんは、低血圧の心配はないですか?

3.『症状がないから』と言う患者さんは、症状が出る前の血圧から、既に合併症のリスクが高まっていることをご存知ですか?

4.『忙しい』と言う患者さんは、質の高い睡眠を確保するために血圧管理が必要

5.『心配になるから』と言う患者さんは、血圧測定に慣れれば良い

6.『自宅に血圧計がない』という患者さんは、お守り代わりに購入してみては

7.血圧測定は1日2回がオススメ

8.最後に、どうしても血圧を測らない患者さんに対して

 

自宅で血圧を測らない理由は、『面倒くさい』、『症状がないから』など

 

自宅で血圧を測ってくれない患者さんにはどのような理由があると思いますか?

『面倒くさい』、『病院でちょうど良いから』、『忙しい』、『心配になるから』、『自宅に血圧計がないから』などなど

なので、それぞれについて考えてみましょう。

『面倒くさい』と言う患者さんに対してです。

『面倒くさい』と言う患者さんも、「心配ではないの?」、「心配でないのであればなぜ心配ではないの?」と聞くと、多くは「病院で問題ないから。」と答える方が多いと思います。他には「血圧が高くても症状がでないから」、という意見があると思います。

なので、その意見についてお伝えしていくことになります。

 

『病院でちょうど良いから』と言う方は、低血圧の心配はないですか?

「一般的に病院と自宅ではどちらの血圧が低いかご存知ですか?」と聞いてください。

多くの方が「自宅」と答えると思います。

自宅での血圧が低いのであれば、自宅では低血圧になっている可能性もある、とういうことになります。

血圧が低いのであれば、お薬の減量、休薬を考えることができます。そのチャンスを失っていることを承知しているのでしょうか。

また、仕事において大きなストレスを感じる方は、病院よりも血圧が高くなっている可能性があります。なので、仕事を休んで病院受診する方は、仕事に行く日の朝の血圧測定が必要になると思います。

 

 

『症状がないから』と言う方は、症状が出る前の血圧から、既に合併症のリスクが高まっていることをご存知ですか?

『血圧が高くなってから生じる症状は、血圧180/-以上、もしくは200/-以上にならないと症状を感じにくい』ということを知っていますか? そして、『血圧160/-以上は、脳出血などの合併症リスクが増すことを知っていますか?』と確認してみてください。高血圧にて症状が出る前から、合併症のリスクが高くなっていることを知ってもらう必要があります。

ここまでお話ししても測らない患者さんは測らないですね。

 

 

『忙しい』と言う方は、質の高い睡眠を確保するために血圧管理が必要

『忙しい』と言う方は、心身ともに休める時間が少ないということです。

もし寝る前の血圧が高い場合は、質の高い睡眠を妨げてしまうことで、睡眠による疲労回復を期待できない可能性があります。忙しい方こそ寝る前の血圧測定をお勧めします。

 

 

『心配になるから』と言う方は、血圧測定に慣れれば良い

確かに血圧を測定して高い数値が出ると不安になると思います。そのような方は、1回目が高くても深呼吸をしてから2回目、3回目と測定すると下がることがよくあります。その時は3回の平均値をその時の血圧とします。

血圧を測定することに慣れると、『心配』という気持ちがなくなることがあります。

「血圧測定に慣れていない間は血圧が高くなりますが、測ることに慣れてしまえば数値が落ち着くと思います。そうすれば、自宅でも心配な気持ちを抱かずに測定できるようになると思います。2週間から1ヶ月程度は高い数値が出て当たり前、と考えて測ることに慣れてみませんか。」とお声がけしてはどうでしょうか。

また、血圧を心配する患者さんは、病院の数値も高くなるように思います。病院で高くて自宅で測っていないと、どうしてもお薬を増やしたり強くしたりする必要があります。

ですが、自宅で測定して問題がなければお薬を増やしたり強くしたりする必要がありません。「薬を増やさないためにも家庭で血圧を測りませんか?」とお声がけしてはどうでしょうか。

 

『自宅に血圧計がない』という方は、お守り代わりに購入してみては

「普段感じない頭痛や怠さなどを生じた時に、血圧が高くなっていないか不安になりませんか? 血圧を測って問題がなければ安心できると思います。お守りのつもりで購入してはどうでしょうか。」と声がけしてはどうでしょうか。

また、「自宅に1台あれば、必要な時に家族も使用することができます。安いもので良いので購入してみてはどうでしょうか。」と声がけしてはどうでしょうか。

血圧計は上腕で測れるものであれば、値段による違いはないと思います。値段が高いものは記録する量が多いなどの付加価値で高くなっているはずです。血圧がわかればよいのであれば、安いもので良いと思います。

 

 

血圧測定は1日2回がオススメ

朝は起床後1時間以内、トイレ後、朝食前、服薬前に座った状態で行います。

晩は就寝前、夕食·入浴後1時間以上、トイレ後、服薬前に座った状態で行います。

ここで注意点が一つ。血圧は椅子に座った姿勢で測ることが大切です。時々、寝たまま測る患者さんや床に直接座って測る患者さんがいますが、正確な数値ではありません。

寝たままでは血圧が低くなる可能性がありますし、床に座った状態では足の付け根が圧迫されることで血圧が高くなる可能性があります。

ただ、1日2回も測ることができない患者さんもいます。その場合は、1日1回測れる時に測る習慣をつけましょう。毎日測れるようになったら、次に時間を指定すればよいです。

 

 

最後に、どうしても血圧を測らない患者さんに対して

どれだけ指導しても測ってくれない患者さんはいると思います。

そういう方には、『立ちくらみ』、『お風呂の時に頭がぼーっとすること』、『頭がふわふわする』、『動悸』、『めまい』、『運動後のめまいや立ちくらみ』などの低血圧症状の確認をオススメします。また、『拍動性の頭痛』、『首や肩の凝り』、『吐き気』などの高血圧症状の確認をオススメします。

 

 

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