服薬指導

【低血糖とその対応について】私が確認・指導していることをまとめました


こんにちは。 マサです。

今回は低血糖について記事にしたいと思います。

皆さんは低血糖の予防や対策を承知していると思いますが、再度確認と思いご一読ください。
私が業務にて注意していることや実際に指導していることをまとめました。

低血糖かどうか悩んだ時は、私は『ブドウ糖や甘いものをとってください』と指導しています。
普段の血糖値が100mg/dL〜200mg/dLの方が50mg/dL以下になれば意識を失って死亡してしまうこともあります。
しかし、その時にブドウ糖や甘いものをとって500mg/dL程度になっても、すぐに死亡する可能性は低血糖で死亡するよりも確率が低いと思います。
迷ったら低血糖の対処をする、としてしまって良いと思います。

低血糖症状は人それぞれ違う

人それぞれ出る症状が違います。
ある人は『動悸』が出るけれど、ある人は『冷や汗』が出る、ある人は『ソワソワする』など違いがあります。
患者さん自身がどんな症状が出るのかを知っている必要があります。
また、若い方と高齢者でも症状に違いがあります。

若い人は典型的な症状が出易い

交感神経系の症状

・汗をかく(冷や汗)
・不安になる
・動悸
・手足の震え
・異常な空腹感
・脱力感

中枢神経症状

・頭痛
・目のかすみ
・集中力の低下(ぼーっとする)
・生あくび
・異常な行動をとる

高齢者では若い方が感じるような症状が出ないことも多い

加齢により神経が衰えることや脳の反応が鈍くなるためです。

・何か普段と違う
・普段感じない頭痛を感じる
・なんか手足が痺れる様な気がする
・ふらふらする
・落ち着かない
・呂律が悪い
・力が入らない
・目がかすむ
・元気がない
・訳のわからないことを言う
・ぼーっとしている
・いつもと人柄が変わる

などの症状があった時には、ブドウ糖を摂取することをオススメします。

夜間低血糖は普通の低血糖とは異なる症状が出るかもしれない

・『悪夢』
・『鮮明な夢』
・『起床時の頭痛やぐったり感』
・『酷い寝汗(多汗)』

などがあります。
飲酒後の夜にこのような症状があった時にはブドウ糖の摂取をオススメします。

低血糖を生じたときの対処法は若い方でも高齢者でも変わらない

低血糖が生じた時の対応は第一にブドウ糖です。その他、飴玉や甘いコーヒーやジュースなどのカロリーのある飲料を活用します。

私が時々経験することですが、低血糖時にノンシュガーやマービー、ラカントの飴玉を活用する方がいます。
口に入れて甘みを感じると、脳が反応して低血糖症状がなくなることがあります。しかし、血糖値は回復していません。低血糖が改善したと思ってしまうことがあるため危険です。

低血糖の予防方法

生活注意

・食前に運動している方は食後に運動する
・運動前に補食をする
・お風呂で寝てしまわない様に注意する
・空腹でお風呂に入らない、長湯しない
・食事時間が不規則の方は食事間隔が長くなる時に注意する
・3食食べる
・食べる時間を決めてできれば等間隔に食べる
・多飲酒を避ける

補食

予め主治医と量を決めておくことが大切です。

量を決めていなかった場合、1単位程度(80 kcal)を目安に取りますが、短いウォーキング程度であれば、飴玉1個を舐めるだけでも良い場合もあります。
夜間低血糖を防止するためには、脂質の多いチーズ、ヨーグルト、チョコレートなどを寝る前に摂取します。

ただし、飲酒後の夜間低血糖予防になるかは難しいところです。
多飲酒時には胃の消化が止まっていることもあり、食べたものを消化吸収してくれないこともあります。

お風呂やお酒でも低血糖を生じる

お風呂

長湯をすることで運動をしたときの様なカロリー消費を望めます。
日頃から運動する時間の取れない患者さんには、長湯をすることをオススメすることがあります。
しかし私の経験では、『温泉に行って長湯した時に低血糖を生じた方』、『自宅のお風呂で寝てしまって1時間程度湯船に入っていたらそのまま低血糖になってしまった方』がいます。

その方にとっての多飲酒は注意

具体的にどれくらいの量のお酒を飲むと低血糖を生じるかはわかりません。個人のアルコール分解能力やその日の体調にも左右されます。
ただ一般的には、お酒を飲むとアルコールの代謝に伴う種々の代謝経路の変化により、糖新生(グリコーゲン以外から糖を産生する)が抑制されてしまうため、低血糖を生じやすくなります。多くは夕方以降にお酒を飲むので夜間低血糖になります。

・服薬指導での聞き方

ご本人が来局時

マサ
・低血糖症状は人それぞれ違います。今まで経験した症状を覚えていますか? 覚えていれば低血糖があればすぐにブドウ糖や甘いもので対応してください。
もし今まで低血糖の経験がなければ、これからお伝えするような症状があればすぐにブドウ糖や甘いもので対応してください。
マサ
・普段からお酒を飲みますか? お酒を飲んだ後は低血糖を生じ易い状態です。
今まで経験がなくても、これからの体調や飲酒量によって生じる可能性があります。通常の低血糖症状だけでなく、夜間低血糖の症状をお伝えするので承知していてください。
マサ
・食前に運動して低血糖を生じるのであれば、食後に運動することをオススメします。そうすることで食事で吸収した糖をすぐに消費できます。
もし食前しか時間が取れないのであれば、運動前に補食をオススメします。
軽い運動であれば飴玉1個で良いと思います。激しく運動する場合は、小さいおにぎりを1個か普通サイズのバナナ1本を食べてから行うことをオススメします。
ただし、予め主治医と量を決めておくことをオススメします。
マサ
・お風呂で長湯をすると運動をしたときの様にカロリーを消費します。空腹での長湯を避けることをオススメします。
お風呂が寝る前になる場合、お風呂のために補食することはオススメしません。お風呂時間の調節をオススメします。
マサ
・夕食量が多くなったり、夕食が遅くなったりすると朝食が食べられなくなり、昼食前に低血糖を生じやすくなることがあります。
夕食量のコントロールとどうしても夕食が遅くなる時は軽食にするなどの対応をオススメします。
3食規則正しく食べることが理想です。
マサ
・夜間に低血糖を生じることがある場合は、寝る前にチーズやクッキー、ヨーグルトなど脂質の多いものを少し食べることをオススメします。
脂質が多いものは徐々に血糖値が上がるため長続きします。脂質の少ない飴玉やブドウ糖では、朝まで効果が持たない可能性があります。

家族が受け取りに来局されたときの確認

マサ
・ご本人の人柄が急に変わることはありませんか?
あれば低血糖かもしれないので、すぐにブドウ糖や甘いもので対応してください。
マサ
・ご本人が「急にボケてしまった?」と疑うことがありませんか?
もしかしたら低血糖かもしれません。症状があったときにはすぐにブドウ糖や甘いものを摂取して様子をみてください。

マサ
・ご本人が急にソワソワしたり、訳のわからないことを言ったり、ぼーっとしてしまうことがありませんか?
もしかしたら低血糖かもしれません。症状があったときにはすぐにブドウ糖や甘いものを摂取して様子をみてください。
 

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