こんにちは。 マサです。
調剤薬局で薬剤師として働いています。
あなたは服薬指導の時に患者さんから「時間があれば運動をするんだけど、時間がないからできない」と言われることはありませんか?
その時に私は、『本当かな?』と思います。
そんな時の服薬指導を記事にしたいと思います。
「時間があればやる」という患者さん
なぜ患者さんは『時間があればやる』と言うのでしょうか。
考えられる理由は4つです。
2.自分はいつでも開始できる、と過信している
3.今の自分の状況に危機感がない(そもそもやる気がない)
4.本当に時間がない
1−3の患者さんには現実問題できていないですよ、ということを優しく示してあげれば良いと思います。
『本当は時間がある』患者さんが、『本当は時間がある』ことに気づいたらどうなるでしょうか?
運動を始めるかもしれません。反対に、ますます運動しなくなってしまうかもしれません。
それでも時間があることを自覚すれば、運動をする可能性が上がると思いませんか?
焦った方が良い患者さんには、それを自覚してもらうだけでも意味があると思います。
4の『本当に時間がない』患者さんには、やれそうなことを紹介します。
服薬指導
本当は時間があるけれど、時間がないという理由をつけてやらない患者さん
(働いている患者さん)





平日働いていると休日はゆっくりしたくなりますからね。仕方ないかもしれませんね。では、先日あったお盆休みには運動しましたか?


今年の夏は暑かったから運動が難しかったですよね。やっと涼しくなってきたので、これからは時間がある時や休日には運動ができると思います。このままではやらない習慣になってしまいます。やらない習慣のままでは、いざやろうとした時に始められない患者さんが多くいます。帰ったら今日中に始めましょう。歩けなければ、ラジオ体操やストレッチでも良いので行ってください。
(働いていない方)




本当に時間のない患者さん





子育てと仕事で時間のない患者さん





こんかいの服薬指導で大切にしたことは、
「やるか、やらないか」ではなく「Aをやるか、Bをやるか」という『やる』選択肢しか作らないことです。
『やるか、やらないか』の選択肢を作ってしまうと、今まで通り『やらない』を選ぶ患者さんが多くなります。
無意識に患者さんが『やる』を選んでしまうような服薬指導をします。
ただ、それでもやらない患者さんはいると思いますが、少しでも行動に移してしまうような話し方をしておくことが大切です。
やる気になってもらう方法
運動することに楽しみを見いだしてもらえば良いと思います。
方法は2つです。
2.運動は好きでなくても、運動を行ったことで得られることに期待してもらう
当たり前なことですが、考え方は大切です。
1はやれそうな運動・やりたい運動を患者さんに考えてもらいます。5つくらい考えてもらって、やりやすい順番に並べます。
例えば、ウォーキング、エアロバイク、水泳、ランニング、ラジオ体操の5つを挙げたら、
ウォーキング→エアロバイク→ラジオ体操→ランニング→水泳と順番をつけます。
ウォーキングが合わなければエアロバイク、エアロバイクが合わなければラジオ体操というように、やりやすい運動から始めてもらいます。この時に、合わなかったら、なぜ合わなかったのかを分析し、次の運動に活かします。5つ全てダメだった場合は、次の5つを考えます。
途中で断念したとしても、やって良かったことを認識してもらい、運動に対して前向きな気持ちが残るようにします。
2は運動をしたことで、体力がつくので毎日疲れにくくなるかもしれない、肩こりが改善するかもしれない、痩せることで体が軽くなるかもしれない、目標を達成できたら好きなものを買って良い、目標を達成できたら旅行に行く、目標を達成したら高価なものを食べて良いなど、運動したことで得られることを楽しみにしてもらいます。