こんにちは。 マサです。
調剤薬局で薬剤師をしています。
あなたは患者さんから頭痛の相談を受けた経験がありますか?
その時に、OTCで対処した方が良いのか市販薬で様子を見て良いのか悩んだ経験はありませんか?
シリーズで頭痛に関する対応を記事にしています。
私が作成した『頭痛のフローチャート』をご覧ください。
書籍3冊とインターネット上で調べたことをまとめて作成しました。これ以外にも頭痛の原因になる疾患はあります。
その時には、目の前にいる患者さんの現病や既往歴から推測することも必要になります。
頭痛を訴える患者さん
ある一人の患者さんが来局され、相談されました。
































また、症状が出た時にすぐ横になれない場合は、薬を服用するのとコーヒーや紅茶、お茶などのカフェインが入った飲み物飲むことをオススメします
片頭痛の服薬指導
・天候が変わる前は上手にストレスを発散しましょう
・毎日天候を確認しましょう。片頭痛への備えができます
・気圧の変動を確認できるアプリがあります。インストールしましょう
・痛みが出始めたら速やかにお薬を飲みましょう
・前兆があれば、すぐに暗い部屋で横になる様にしてください
・前兆があれば、リラックスできる環境をすぐに整えましょう
・周囲に片頭痛であることを伝えましょう。特に職場では理解を得ることをオススメします
・嘔吐しても困らないように、身の回りを整えましょう。エチケット袋の持ち歩きをしましょう
・人混みや騒音など騒がしい場所は控えるか、短時間で済ませましょう
・女性は生理前から生理中は十分な睡眠を取りましょう
・女性は生理前から生理中は上手に体を休めましょう
・規則正しい生活をしましょう
・夜が遅い時でも起床時間は普段の起床時間より1時間以上遅くしないことをオススメします。午後3時頃までに昼寝で補いましょう
・休日の朝にダラダラ遅くまで睡眠を取ることを控えましょう
・チョコレートやココア、チーズは片頭痛を誘発することがあります。なるべく口にしないか、口にしても一口、二口をオススメします
・糖尿病の方は低血糖を予防しましょう
・お菓子のスナック類が多くなると片頭痛を誘発することがあります。毎日食べることを控えましょう
・インスタント食品が増えると片頭痛を誘発することがあります。週に2回か3回までをオススメします
・中華料理の頻度が多くなると片頭痛を生じやすくなります。料理の献立を考える時には、週に1回程度としましょう
・ベーコン·ソーセージなどは1日1回にしましょう
片頭痛の特徴
・ズキン、ズキンと拍動性のある痛み
・頭の片側や両側、後頭部など部分的に激しく発作的に生じる頭痛(片側性が多いが約4割の方は全体)
・痛みは4−72時間ほど持続
・吐気・嘔吐をともなう
・片頭痛が起こっている時は、音や光に敏感になっていることが多い
・前兆のある方は2割〜3割
・前兆のある片頭痛の場合、脳卒中など別の重大な病気を引き起こす可能性もある
・前兆(キラキラした光が見える、ギザギザした光が見える、視野が狭くなるなどの視覚障害、運動障害、感覚障害、言語障害)
・前兆症状出現後、数10分してから頭痛が始まることが多い
・日常的な動作により頭痛が増悪する
・頭痛のために日常的な動作を妨げる
・症状は月に1−2回、週に1−2回など
・日本人の約800~900万人が片頭痛に悩まされている
片頭痛の原因
・ストレスなどにより三叉神経(顔の感覚を脳に伝える神経)が刺激され、神経末端より炎症物質を放出し、その炎症物質がさらに血管を拡張し「ズキン、ズキン」と拍動する痛みをもたらす片頭痛を発症するといわれています。
・気圧の変化
・人混みや騒音などの騒がしい環境下
・女性はホルモン変動(月経周期:生理前から生理中)
・ストレス
・気圧の変化
・睡眠不足、睡眠過多
・過剰な飲酒(特に赤ワイン)
・チョコレートやココア、チーズ、柑橘系に含まれるチラミン
・低血糖
・スナック類、インスタント麺、中華料理(グルタミン酸Na)
・ベーコン、ソーセージ
対処方法
・症状が出たら部屋を暗くする
・症状が出たらリラックスできる体勢にする
・コーヒー、紅茶、日本茶など血管収縮作用のあるカフェインを摂取すると効果的
・カフェインの摂取は痛みの早期に飲む方が良い
・カフェインの取りすぎは、カフェインが切れた時のリバウンドが大きいため、取りすぎない
・痛い場所に氷枕やアイスノンなどの保冷剤を当てることで、血管が収縮するため、痛みを軽減させる効果が期待できる
・入浴やマッサージなど、血管を広げる行為は悪化の原因になる
・前兆が出た時や、痛み始めたら睡眠をとることで、体が広がった血管を元に戻してくれる
予防薬・治療薬・サプリメント
予防薬
・カルシウム拮抗薬、β遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬
治療薬
・痛み止め(アセトアミノフェン 、NSAIDs)
・トリプタン系:広がった脳血管を元の太さに戻す、三叉神経が受けた刺激伝導を大脳に伝達されるのを防ぐことで、吐気や嘔吐、光過敏、音過敏などの症状も抑えることができる
サプリメント
・マグネシウム(炒りごま、ひじき、玄米、大豆製品、海藻類)、ビタミンB2(うなぎ、レバー類、カレイ、ほうれん草、納豆)