こんにちは。マサです。
この記事では『市販の水虫薬の選び方』を説明します
『水虫の薬を使用したいけれど、どの薬を使用すればいいのかわからない』と悩むことはないですか?
そんなお悩みを解決する記事になります。
結論
- 爪水虫は病院へ
- 爪水虫以外はクリームをオススメ
目次
1.『軟膏やクリーム、液体、スプレー(パウダー)』どれを使用したらいいの?
2.かゆみの強い水虫はどうしたらいいの?
3.どれくらいの期間使用すればいいの?
4.途中で薬を止めるとどうなるの?
5.水虫治療で注意することは?
6.薬が効いていない気がする
『軟膏やクリーム、液体、スプレー』など、どれを使用したらいいの?
・使用する場所が爪か爪以外か
・薬の選び方
使用する場所が爪か爪以外か
爪の場合
皮膚科受診をオススメします。
理由は2つ。1つは市販のお薬では水虫に効く飲み薬がありません。もう1つは治療期間です。
爪水虫がぬり薬で完全に治る確率は20%弱と言われています。 飲み薬での治療では60%弱と言われています。
爪水虫をぬり薬で治療する場合は、1年かそれ以上の治療期間を必要とすることが多いため、より早い改善を期待する場合は皮膚科受診が必要です。
爪以外の場合
爪以外の水虫にはクリームをオススメします
細かくいうと、カサカサしている場合は液体をオススメできますが、液体の注意点は“刺激が強い”ことです。キズや赤みがある場合は痛みを感じるかもしれません。
スプレー(パウダー)タイプは、液体をスプレー(パウダー)に加工したものが多くなります。そのため、スプレー(パウダー)タイプは液体と同じ使い方でこちらも“刺激が強い”と考えてください。
また、処方せんで使用するお薬にはスプレータイプがありません。そのため、オススメしにくいです。
軟膏とクリームの違いですが、ジュクジュクしてキズがある場合は軟膏をオススメします。ただ、それほどひどい場合は皮膚科の受診をオススメします。
軽い赤み、痒み、皮向け程度であれば、軟膏とクリームのどちらでも良いと思います。夏場の蒸れる時期での使用が増えることを想定すると、軟膏よりもさらさらしているクリームをオススメします。
冬場では軟膏でも良いですが、季節問わず医療現場で最も使用されるのがクリームになります。クリームが最も使い勝手が良いと思います。
薬の選び方
軟膏、クリーム、液、スプレーのどれにするか決めたら、次はどの商品を選ぶか迷うと思います。けれど、商品を確認すると、同じ名前の商品であってもいくつかあると思います。
例えば、『ラミシール』という薬のクリームだけでも、『ラミシールプラスクリーム』と『ラミシールATクリーム』があります。
『ラミシールプラスクリーム』はかゆみを鎮める成分や、炎症を抑える成分など、水虫菌に効く以外の成分も含まれています。
『ラミシールATクリーム』は水虫菌に効く成分のみ含まれています。
では、どちらを選べば良いのか悩みますね。
結論は『ラミシールATクリーム』です。
理由は、多くの成分が含まれると皮膚への刺激や負担が増えるためです。基本的には少ない成分の薬をオススメします。
「今後痒みが出るかもしれないから、最初から多くの成分が含まれている薬を使用した方が良いのでは?」
と考える方もいると思います。
そう考えるのであれば、無理に止めることはしません。
ただ、購入する前に一つ考えてください。
今、あなたが風邪を引いて喉の痛みで苦しんでいることを想像してください。その時に、のどの痛み、咳、鼻水にも効く総合風邪薬を選ぶとしましょう。鼻水に効く成分は唾液の分泌を減らすため、口の中が渇きやすくなります。口の中が渇くとのどが乾燥し、のどの痛みが悪化するかもしれません。それでも多くの成分が含まれている薬を使用しますか?
オススメは少ない成分のお薬です。
かゆみの強い水虫はどうしたらいいの?
『ラミシールプラスクリーム』のようにかゆみ止めの成分が含まれているお薬の使用をオススメします。
かゆみを我慢してかいてしまうと、ひどくなったりキズができたり、治りが遅くなる可能性があります。かゆみ止めが含まれたお薬を使用してもかゆみが強い場合や痛みや刺激が強いようであれば、皮膚科の受診をオススメします。
水虫のお薬ではないかゆみ止めを使用すると、水虫が悪化してしまう可能性があります。それは、かゆみ止めの成分として含まれている可能性がある『ステロイド』という成分が水虫菌の増殖につながるためです。
どれくらいの期間使用すればいいの?
指の間:2ヶ月以上
水泡のようなものがある場合:3ヶ月以上
カサカサして角化(硬い、皮膚が厚くなる)している場合:6ヶ月以上
途中で薬を止めるとどうなるの?
再発や治りにくい水虫になる可能性があります
お薬を使用すると見た目がきれいになったり痒みが軽くなったりします。
その状態は、完全に治ったのではなくて、症状を起こさない程度に水虫菌が減っただけかもしれません。もし水虫菌が減っただけであれば、お薬を止めると再度水虫菌が増えて再発となります。また、再発の場合、水虫菌がお薬に慣れてしまい再開してもお薬が効きにくくなってしまう可能性があります。
水虫菌は夏場のように湿度の高い状態で増殖します。
夏場になると症状が出てきて、秋以降の涼しい時期になると症状がなくなることを繰り返していませんか?
それは、治ったのではなくて、治療と季節によって一時的に水虫菌が減っていただけだと思います。
水虫治療で注意することは?
水虫と似た病気もあるので、皮膚科を受診して本当に水虫かどうか診断してもらうこと、完全に治ったかどうか診断してもらうことが大切です。
こう言ってしまうと、『結局病院で診てもらわなければならないの?』という疑問が生まれます。
最初と最後に受診をして、途中は市販のお薬を使用すれば、病院受診を減らすことができます。
病院でもらう薬の名前 |
市販で売っている薬 |
ラミシール / テルビナフィン | ラミシール / ヒフール / キルカミンU
フットロック / ハイミズムシール など |
ニゾラール / ケトコナゾール | ― |
マイコスポール / ビホナゾール | アトレチオン |
アスタット / ラノコナゾール | ピロエース |
メンタックス / ボレー / ブテナフィン | ブテナフィン |
ペキロン / アモロルフィン | ― |
ルリコン / ルリコナゾール | ― |
薬が効いていない気がする
1ヶ月使用しても効果がなければ、他の成分の薬に変更することをオススメします。それでも効果がなければ皮膚科の受診をオススメします。
上記の表を参考にしてください。
今まで、『ラミシール』という薬を使用していたけれど、効いていないように思うようならば、『ブテナフィン』や『ピロエース』、『アトレチオン』に変更してください。
ただ、『ピロエース』と『アトレチオン』は同じ系統の薬なので、『ピロエース』が効かないから『アトレチオン』に変更することはせず、『ラミシール』か『ブテナフィン』への変更をオススメします。