薬剤師へ

『海外の薬局薬剤師と日本の薬局薬剤師』の違い


 

こんにちは。 マサです。

 

『海外の薬剤師と日本の薬剤師に違いはある?』と、興味を持ったことはありませんか?

私はポーランドへ海外研修に行きました。そこで日本とは違う薬剤師の働き方を知りました。

その他にも、アメリカ本土やハワイ、オーストリアへ海外研修に行った方の話を直接聞いたことがあります。

その経験からお話しします。

目次

・『海外の薬局薬剤師と日本の薬局薬剤師』の違い:結論『海外は薬剤師の地位がとても高い』

・慢性疾患の管理は薬剤師

・勉強量

 

『海外の薬局薬剤師と日本の薬局薬剤師』の違い:結論『海外は薬剤師の地位がとても高い』

最初に言いたいことは薬剤師の地位がとても高い、と言うことです。医師と同等かそれ以上であることもしばしばあります。

理由は簡単です。

日本では、『風邪っぽいな』、『お腹が痛いな』、『便秘だな』、『体がかゆいな』など何か健康に不安があったときには、まず病院を受診します。しかし海外では、まず薬局に相談をします。

なぜかというと、

・日本と海外での医療保険の違い

・病院受診が予約制

・海外では市販の医薬品の種類が多い

からです。

 

日本と海外の医療保険の違い

海外の医療保険は、公的医療保険と民間医療保険

日本は公的医療保険である国民皆保険のため、病院を受診しても薬局でも一律1割から3割負担になります。なので、高額な医療費がかかりにくい仕組みです。

しかし海外では、日本のような公的医療保険はありますが、それは病院での診察のみに適応され、お薬代には適応されないことがあります。また、病院での診察·治療においても、制限がかかることがあります。そのため、海外では民間の医療保険にも加入するなどしています。要するに、日本よりもお薬をもらうまでに支払う費用が多くなりやすくなります。

私が行ったポーランドでは、お薬代にも公的医療保険が適応となります。しかし、全てのお薬が保険適応ではなく、適応となり低価格の定額となる薬、30−50%の割引になる薬、適応とならない薬(全額自費)にわかれていました。

 

病院受診が予約制

日本では、症状が出て受診したらすぐに診てもらえることがほとんどです。

しかし、海外ではそうはいきません。予約を取ってからでないと受診できません。その予約が何日も先になることもあります。もちろん救急搬送は別です。

そのため、『風邪っぽいな』、『お腹が痛いな』、『便秘だな』、『体がかゆいな』と体の不調が現れた時には、まず薬局に行って薬剤師に相談をします。

そこで薬剤師が市販のお薬で様子を見るのか、病院受診を勧めるかを判断します。

ただ、患者さんが相談をしなければ、自分で市販薬を選んで服用して様子をみます。

まず病院ではなく、まず薬局。これが海外で薬剤師の地位が上がる最大の要因です。国民が薬剤師を頼りにしているのです。

 

海外は市販の医薬品の種類が多い

日本では規制が厳しいため、海外と違って市販されている薬が少ないです。

例えば逆流性食道炎に使用する胃酸の分泌を抑えるお薬、偏頭痛薬などが日本ではまだ市販で購入できません。

市販の医薬品が進まない理由の1つに、副作用に対する考え方の違いがあると思います。

海外では、お薬を服用すれば何かしら副作用があっても当然と考える方がいますが、日本ではそういった考えの方はほぼほぼいません。なので、市販化するにも慎重になります。

病院にかからずに薬局で購入できれば、医療費を抑えられ、時間もかかりません。海外では合理的に考える方が多いように思います。

 

 

慢性疾患の管理は薬剤師

・リフィル処方箋

・アメリカの薬剤師免許

・最近の日本の流れ

 

リフィル処方箋の有無があります。

リフィル処方箋とは、1回処方箋が発行されたら、その処方箋を有効期限内であれば繰り返し活用できる仕組みです。

例えば、血圧の薬が処方された場合、1年間病院を受診せずに薬をもらえることがあるようです。ただし、1回の調剤で1年分をもらうのではなく、1ヶ月分や2ヶ月分ごと薬局で調剤を受け、薬が必要になれば薬局に処方箋を持参して調剤を受けることになります。

そこで何か気になることや相談があれば薬剤師に相談し、薬剤師は病院受診を推奨するのか、そのまま様子を見るのか、市販薬にて様子を見るのか、などの提案をします。

アメリカでは採用されていますが、私が行ったポーランドではまだ未採用でした。現在どうなっているかはわかりません。

状態が変わって気になることがあればまず薬局で相談することも多くなります。相談された内容や患者さんの状態に応じて薬剤師が受診を勧めます。

 

アメリカの薬剤師免許

さきほど、患者さんは何か気になることがあれば、病院ではなくて薬局に行く話をしました。

薬剤師は患者さんの高い要求に応えなければなりません。そのためには要求に応えるだけの能力が必要です。

そのため、ある州では薬剤師の免許が更新制になっており能力の高い薬剤師だけが薬剤師として働けるようになっています。

また、ある州で活用できた薬剤師免許が他の州では活用できないということもあります。州の基準を満たした薬剤師でないと働けないということです。

薬剤師は勉強して知識を身につけています。だから患者さんから信頼されます。

 

最近の日本の流れ

2019年4月4日に薬剤師でなくても一定の調剤行為を可能にする通知がありました。薬剤師に対物業務よりも対人業務を増やすことを求めています。

要するに、より患者さんのためになることを求められたということです。

その前には『かかりつけ薬剤師』制度の導入、2020年9月からは薬剤師法の改定により『患者フォローアップ』の義務づけなど、私からすると慢性疾患の管理を薬剤師が行なっていくように促しているように思います。

『薬剤師はお薬を調剤してただ渡しているような時代ではないですよ』と言われているように思います。

 

 

勉強量

先ほどアメリカの薬剤師は、勉強していることを書きました。

特にアメリカ人は自分がヒーローになることに喜びを感じ、日本のようにチームが勝つことへの喜びとは異なる考えがあります。

そのため、自分がヒーローになるために勉強します。

今までの日本では、薬剤師の能力よりも薬剤師の数が求められていたように思います。しかし今後、対物業務から対人業務にシフトしていくことで、1人の薬剤師が対応できる患者さんの数が増えます。そうなると、必要とする薬剤師数が減ります。そこに人口減少も重なって、過剰な薬剤師が減っていく時代になると思います。現在でも既に薬剤師は過剰です。

生き残る薬剤師は能力のある薬剤師です。

あなたは生き残れる薬剤師ですか? 薬剤師免許を取ってからも勉強していますか?

そう遠くない未来に「あなたのような薬剤師は必要ありません」と言われる可能性がありますよ。

心から患者さんのことを考え、患者さんのために働ける薬剤師になるために、毎日勉強しましょう。

 

-薬剤師へ

© 2022 夫婦薬剤師