薬剤師へ

『薬剤師の勉強は3つ!! 薬・疾患・心理学』


こんにちは。 マサです。

調剤薬局にて薬剤師として働いています。

薬剤師として知識を深めたい・勉強したいけれど、何をどのように勉強して良いかわからない。』と悩むことはありませんか?

薬剤師になって約15年。あるDrが執筆した参考書を読んだり、e -ラーニングで勉強したり、勉強会に参加したりいろいろなやり方で勉強してきました。

そして、今では勉強方法が確立しました。そうしたら、とても効率的に勉強ができるようになり、勉強するために購入する書籍などの費用も抑えられました。

これを試してまだ足りないようであれば、求める情報を探せば良いと思います。

 

薬剤師の勉強は3つ!! 薬・疾患・心理学

薬は既存薬と新薬についての勉強です。病態はそのままですね。心理学は人間の心理です。

この3つを勉強すれば、患者さんに信頼してもらえる薬剤師になれると思います。

私は基本的にこの3つです。

 

 

薬の勉強方法

薬の勉強には既存薬と新薬の二つがあります。

新薬の勉強方法については既に別のブログで紹介しているので、そちらをご覧ください。

薬剤師の勉強!!『新薬の評価方法』を説明します

  こんにちは。 マサです。   薬剤師の皆さんは、新薬が発売された時に、価値のある新薬かどうかを正しく評価できていますか? たくさん処方されると思ったけれど、発売されたらそうでも ...

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既存薬の勉強法についてお伝えします。

既存薬は既にその薬の立ち位置がわかっていることが多いので、なんとなくどういう薬であるのか想像できると思います。

ですが、同じ系統の薬と比べてみるとその薬の特徴がわかりにくいかもしれませんね。系統の特徴を知りたい場合は知りたい薬を使用する疾患のガイドラインを確認すると良いと思います。

ここでは、Ca拮抗薬について紹介します。

既存薬を調べる時は、必ず発売の古い薬から調べる必要があります。

なぜならば、新しい薬は古い薬にない特徴があるから発売されます。そのため、古い薬と比較することで新しい薬の特徴がわかります。

私はまずインタビューフォームを読みます。これでイメージをつけて、より深く知りたい場合は文献を探します。

下記は私が調べたことを簡単にまとめました。アダラートカプセルが最も古く、カルブロックが最も新しいです。他にも薬はありますが、私の薬局で扱ったことのある薬に限定しています。

1.アダラートカプセル(1日3回、半減期が短いため、反射性の頻脈を起こします)

2.アダラートL錠(1日2回、アダラートカプセルよりも反射性頻脈を生じにくい)

3.ニバジール錠(1日2回、アダラートL錠よりも半減期が長い)

4.コニール錠(1日1回~2回、心臓の動きにも効果を及ぼす)

5.ノルバスク錠(1日1回、半減期がとても長い)

6.ランデル錠(1日1回~2回、腎性高血圧の適応あり)

7.アテレック錠(1日1回、Ca拮抗薬特有の心拍数増加を抑制)

8.アダラートCR錠(1日1回、アダラートLよりもCmaxが低く、Cminが高い)

9.カルブロック錠(1日1回、Ca拮抗薬特有の心拍数増加が認められない。むしろ少し減少させることもある)

新しい薬が、古い薬になかった特徴を持っていることがわかりませんか?

これがもし、ノルバスク錠を調べた後にニバジール錠を調べたとしても、ニバジール錠の特徴が埋もれてしまうと思います。

 

古い薬から調べていくことが大切です。

 

 

疾患の勉強方法

疾患の勉強をするために必要な教材は、知りたい疾患のガイドラインです。

ガイドラインはエビデンスに基づいて作成されます。疾患を理解するためにとても重要です。

また、ガイドラインには、生活する上で注意すべき内容も記載されているため、患者さんへの服薬指導に使用できます。一石二鳥です。

例えば、高血圧患者さんのアルコール量は、男性で20~30mL、女性で10~20mLと記載されています。

アルコール20~30mLは、おおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合、ワイン2杯、ウイスキー·ブランデーはダブルで1杯とも記載されています。

これで飲酒する高血圧患者さんに、具体的な量を指導できます。

下記は服薬指導例です

アルコールは飲んでも構いません。ただ、量を考えて飲むことをオススメします。○○さんは日本酒が好きなら、1合までにしてください。お酒は飲んで構いません。上手に飲みましょう。

 

心理学の勉強方法

これは、薬剤師にかかわらず、すべての人が知っていると良いことです。

以前から、『コミュニケーション能力を高めましょう』と聞くようになりました。『それってどうやってやるの?』と疑問に思いませんでしたか?

そこで私は心理学の本を何冊か読みました。そこで学んだことを服薬指導でも活用しています。

一つ紹介します。「自分で決めたものはよい」という幻想

ラーメンをとても好きな高血圧患者さんがいました。その方は、ラーメンを食べると、必ずスープも飲み干してしまいます。

その方のラーメンを食べる頻度が増したことで血圧が高くなってきました。

そこで薬剤師は服薬指導をします。

服薬指導A:ラーメンのスープには塩分がとても多いので、スープは飲まずに残してください。

服薬指導B:ラーメンのスープには塩分がとても多いです。塩分を減らすためには、

                   ①ラーメンを食べる回数を減らす、

                   ②飲むスープを半分に減らす、

                   ③スープは飲まない、  

                   3つのうちどれが良いですか?

Aは薬剤師が決めています。

Bは3つの中から患者さんが選択します。しかもBで患者さんに選ばせる行為は、自然と患者さんを行動させるに仕向けています。そして多くの人間は、自分のことは自分で決めたいと考えます。

摂取塩分量を減らす確率が高くなるのはAよりもBです。

中には自分で決めても実行しない患者さんもいますが・・・ それは別の方法でアプローチします。

このように心理学を活用することで、上手に患者さんを誘導させますし、こちらの提案を聞き入れてくれやすくなります。

もし患者さんが行動したことが結果につながれば、患者さんは喜び、薬剤師との信頼関係が深まり、コミュニケーションが容易になる、と思います。

その他にも、『行動変容ステージモデル』を意識した服薬指導なども行なっています。こういったことを考えて服薬指導をすることで、患者さんに受け入れてもらいやすくします。

 

 

薬・病態と心理学で分けて勉強する

勉強の仕方としては、しっかり勉強する時には薬や疾患の勉強をし、リラックスして読書する時間に心理学の本を読むことをオススメします。

私が実行している勉強の仕方です。もちろん、患者さんから質問を受けて急遽調べる場合は別です。でも、疾患や治療法の質問を受けた場合は、必ずガイドラインを確認します。そうすると、疾患についても薬の特徴や選択についても知ることができます。

薬の勉強と疾患の勉強はどちらを先に行なっても構いません。興味のあることから始めてください。可能であれば、日々の業務で必要とする知識をつけることで、知識の定着と成長を実感できます。

 

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