こんにちは。 マサです。
先日、『行動変容ステージモデル』のブログ記事を書きました。
そのブログ記事を書いた翌日に、ちょうどピッタリはまった服薬指導がありましたので、この記事を書きました。
『行動変容ステージモデル』のブログは下記になります。
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薬剤師の服薬指導『行動変容ステージモデルを活用した服薬指導』
こんにちは。 マサです。 服薬指導をしていて、『間食を止めて欲しいけど、言っても止めてくれない』、『運動をして欲しいけれど、言ってもやってくれない』と思うことが多々あると思います。 その時に服薬指導の ...
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来局された患者さん
身長165cm、体重71kg、BMI26.07、年齢65歳、男性の糖尿病患者さんです。
先月、急に奥さんが入院してしまい、ご自身で料理を作ることになりました。
食事が乱れることを心配して、ご飯をほぼ食べない程度に減らして、大好きな間食も減らしました。
ポテトチップスとチョコレートが好物で食べていましたが、今回の食事注意として、チョコレートを止めて、ポテトチップスは大袋から小袋に変えました。
その結果、1ヶ月前の体重73kgから本日の71kgの減量に成功しました。
この患者さんは『行動変容ステージモデル』でいうと『実行期』にあたります。
実行期の服薬指導は、
『「私ならできる」という自己効力感を高めて持続してもらうために、継続して患者さんの考えを聞きながら、患者さんの決定や不安や問題に対する自己解決を促す』
ことを行います。


今までは体に2kgの重りを背負って階段の昇り降りをしていました。標準体重の60kg(BMI22.04)になれば、もっと体が軽くなります。
1年後の目標体重を60kgに設定しても良いですが、現実的な体重65kgを目指しませんか。



体重60kgは、主治医からも提案されていた体重だったこともあり、受け入れられたみたいです。
今回のように、上手くいくことばかりではないと思います。そもそもここまで患者さんがお話ししてくれることが多くないかもしれません。
今日はこの他にも、10年前からずっと「食事注意をしましょう」と言い続けている患者さんが来局されました。患者さんなりに努力をされているようですが、結果に出ていません。10年指導し続けても結果の出ない患者さんもいます。
ですが、今回のように上手くいくこともあります。10回試みて1回の成功でも良いと思います。
薬剤師は諦めずに患者さんのことを思って服薬指導をしましょう。
今回は短いですが、これで終わりです。