こんにちは。 マサです。
調剤薬局にて薬剤師をしています。
あなたは患者さんから頭痛の相談を受けた経験がありますか?
その時に、病院受診した方が良いのか市販薬で様子を見て良いのか悩んだ経験はありませんか?
今回からシリーズで頭痛に関する対応を記事にしたいと思います。
私が作成した『頭痛のフローチャート』をご覧ください。
書籍3冊とインターネット上で調べたことをまとめて作成しました。これ以外にも頭痛の原因になる疾患はあります。
その時には、目の前にいる患者さんの現病や既往歴から推測することも必要になります。
頭痛を訴える患者さん
ある一人の患者さんが来局され、相談されました。

























ただ、血圧の持病があるので、お薬を服用する前でも後でも良いので血圧を測ってください。SBP160mmHg以上が続くようならば病院受診が必要です。(薬局やドラッグストアにて測定してもらっても良いと思います)
また、お薬を服用しても効果がなければ病院を受診してください。
その他、今まで経験したことのない症状や半身性の症状、呂律がまわらないなどの症状がでるようならば、その場合も受診してください。



パソコン業務中に、意識的に瞬きをしてください。また、30分に1回は姿勢を変えたり体を伸ばしたりしてください。
また、日頃からできるだけ睡眠をとる様にしてください。枕が合わない様ならば買い替えをオススメします。ウォーキングなどで運動することやお風呂後にストレッチをすることをオススメします。そうすることで肩こりを生じにくくなり、頭痛の発症を予防しやすくなると思います。
一つの目安になると嬉しいです。
フローチャートの作成において、書籍3冊とインターネット上で調べたことをまとめました。
私が対応するならば、このフローチャートを活用します。
『緊張性頭痛』の服薬指導
・睡眠不足は筋肉の緊張が取れません。筋肉のこりがある場合はゆっくりと睡眠を取りましょう
・夜お風呂から出た後、朝起きた時にストレッチをして筋肉のこりをほぐしましょう
・夜は湯船に浸かって体を温めてください
・歯の噛み合わせが悪い場合は歯科を受診して治療しましょう
・虫歯がある場合は治療しましょう。痛いまま反対の歯で噛むと、普段と噛み合わせが変わり肩こりの原因になります
・高さの合わない机にて作業をすると、こりの原因になります。高さ調節をしてください
・長時間のドライブをする時には、1時間に1回は休憩をとり、ストレッチをしてください
・長時間のドライブをする時には、背もたれの角度を調節し、正しい姿勢になるようにしてください
・デスクワークをする時は、明るくして作業してください
・パソコン作業をする時は、画面の明るさを調節し、目が疲れにくい明るさにしてください
・長時間パソコン作業が続く時は、30分に1回は姿勢を変えてストレッチしてください
・長時間パソコン作業が続く時は、30分に1回は遠くを見るようにしてください
・パソコン作業をする時は、ブルーライトカットのメガネをかけるようにしましょう
・朝起きた時に肩こりが辛い場合は、枕やベッド、布団が合っていないかもしれません。まずは枕の調節をし、どうしてもうまくいかない時はベッドや布団の買い替えを考えましょう
・日頃から運動をして、筋肉の可動域を広げたり、筋肉を増やしたりしましょう
・冷房や扇風機の風が直接肩に当たる場合は肩こりの原因になります。風向きを調節しましょう
・細かい字や暗い場所での読書など、眼の疲れることは控えましょう
・メガネやコンタクトレンズの度数が合わない場合は調節しましょう
『緊張性頭痛』の特徴は
・両側に起こることが多い
・肩こりやストレスの強い人に生じやすい
・成人の有病率は約20−40%
・女性に多い傾向
・睡眠不足や目の疲れ、顎関節症、うつ病なども引き金となる
・うつむきがちな姿勢と長時間のドライブやデスクワークなどのほか、高さの合わない枕の使用などが原因となる
・症状は圧迫感や締め付け感(鉢巻きをしている様な)が主体
・症状は拍動感がないのが特徴的
・数十分から数日間持続
・痛みの程度は軽度から中等度で、日常的な動作で悪化することはない
・ひどい嘔吐や吐き気はない
・頚部痛や肩こり、目眩感、浮遊感を伴ったり、光過敏や音過敏のいずれかを伴ったりすることがある(光過敏や音過敏は稀)
・反復性緊張型頭痛(月1日ー14日)、慢性緊張型頭痛(月15日以上)に大別される
・片頭痛との区別が難しい場合や、片頭痛と緊張型頭痛の両方を合併している場合がある
・緊張型頭痛に特異的な検査はない。他の二次性頭痛を鑑別するために血液検査やCT検査、MRI検査をすることがある
・月1回前後の頻度であれば、一般的な頭痛薬で様子を見る。効果があればそれで良い
・毎月数回生じるのであれば、生活習慣を見直し、姿勢の改善、運動に励む、睡眠時間を確保する
・鎮痛薬を3日以上服用する場合は薬物療法が必要となる。鎮痛薬の飲み過ぎによる薬物乱用頭痛に陥ることを避けることも重要。筋弛緩薬や抗不安薬、抗うつ薬などが予防薬として用いられる。ストレスによって頭痛を生じる場合は、リラクゼーションや認知行動療法など精神療法が行われる
・日常的な対処法:ストレス解消、肩の筋肉をほぐす、日頃から適度な運動、同じ姿勢を続けない、ウォーキングやストレッチ(ラジオ体操·TV体操)、ゆっくり入浴、十分な睡眠時間を確保し、長時間の運転やパソコン、ゲームを控える
『緊張性頭痛』の症状は
・一定の好発時間はない
・両側に起こることが多く、圧迫感や締め付け感(鉢巻きをしている様な)、拍動感がないのが特徴的
・数十分から数日間持続(2週間以上持続する慢性的なこともある)
・ひどい嘔吐や吐き気はない
・痛みの程度は軽度から中等度で、日常的な動作で悪化することはない
・頚部痛や肩こり、目眩感、浮遊感を伴ったり、光過敏や音過敏のいずれかを伴ったりすることがある
などです。
『緊張性頭痛』の誘発因子は
・睡眠不足や目の疲れ、顎関節症、うつ病など
・うつむきがちな姿勢と長時間のドライブやデスクワークなどのほか、高さの合わない枕の使用など
交感神経の過剰、筋肉の緊張による血管の圧迫、血液循環の不良などによって起きると考えられています。
OTC販売にて注意していること
私が市販薬を選ぶ際に注意していることは、『アスピリン』を避けることです。
もし『脳梗塞』であった場合、病院で使用する薬剤に影響を与えてしまう可能性があるためです。