こんにちは。 マサです。
今日は新型コロナウイルスのワクチンについて記事にしたいと思います。
現在のコロナウイルスワクチンはPfizer社・BioNTech社が開発したワクチンとModerna社が開発したワクチンの2種類が緊急使用許可申請をしています。
2つのワクチンの違いを確認し、2020年11月21日現在の情報をまとめ、個人的な見解を述べたいと思います。
コロナワクチン表
Pfizer社・BioNTech社は最終解析、Moderna社は中間解析の結果
どちらも第Ⅲ相試験の結果ですが、Moderna社は中間解析の結果です。
Pfizer社・BioNTech社は11月13日時点で41,135人が2回目の投与を受け、Moderna社は10月22日に3万人の登録を完了しています。
ただ、どちらも解析対象となったn数が明確ではありません。
有効率を確かめる期間は妥当か
Pfizer社・BioNTech社のワクチンは2回目の投与後1週間での評価であり、Moderna社のワクチンは2回目の投与から2週間後での評価であり、どちらも『感染者数』ではなく『発症者数』をカウントしています。
この評価までの期間が適正かどうかはわかりません。
有効率とは
ワクチン群10,000人とプラセボ群10,000人の1:1に割り付けた場合に、ワクチン群での発症者が100人、プラセボ群での発症者が1,000人であった場合にワクチンによる有効率は90%となります。
つまり、ワクチンを打った群とプラセボ群を比較して、ワクチンを打った群の発症率がプラセボ群と比較して90%低かったということです。
決して、ワクチンを打った群の発症率を90%抑制したわけではありません。
保管について
Pfizer社・BioNTech社は-70℃±10℃、Moderna社は2〜8℃で30日間、-20℃で6ヶ月間安定しています。
Pfizer社・BioNTech社のワクチンをどうやって日本に運び、どうやって医療機関で保管するのかが気になります。
今後の課題
・ワクチンの効果持続期間がどれくらいあるのか
・評価判定を30日後、60日後で見た時にその有効率がどう変わるのか
・特にPfizer社・BioNTech社ワクチンの保管・運搬をどうするのか
個人的見解
新型コロナウイルスに感染 → 発症 → 重症化 → 死亡
発症を抑制できれば重症化する患者さんが減り、そして死亡する患者さんが減ることにつながると思います。
現在の日本で心配されていることは、重症者数が増えることでの医療崩壊と感染者数が増えることでの経済的損失です。
ワクチンによって感染者増による経済的損失を抑制することは難しいと思いますが、重傷者数を減らして医療崩壊を防止する可能性は高くなります。