お薬について

新型コロナウイルスワクチン。2021年1月28日までにわかっていること


こんにちは。 マサです。

調剤薬局にて薬剤師として働いています。

先日、所属している薬剤師会から、新型コロナウイルスワクチンの接種希望の問い合わせがありました。

私は接種するつもりです。

なぜ私が接種する決断をしたか、1月28日までにわかっていることをまとめ、記事にしたいと思います。

接種する理由
・臨床試験の段階では95%の有効率が得られているので、副反応は心配だが得られる効果の方が大きいと判断したため
 
・ワクチンの主な目的が感染予防ではなく、発症や重症化予防であると考えているため
 
・アナフィラキシー報告はあるが、報告数が少なく、今までワクチン接種でアナフィラキシーを生じたことがないため
 
・100%安全なワクチンは存在しないと考えており、接種部の腫れや接種後の怠さなどは生じるつもりでいるため
 
・ワクチンによって新型コロナウイルスに感染することはないため(ワクチン以外で感染することはある)

 

新型コロナウイルスワクチンに関する報告の注意点

今回の報告による3つのバイアス
①ワクチン有害事象報告システム(VAERS)によって症例数を確認していること(過小報告)
・アレルギー反応が生じた場合に、自発的に報告することでカウントされる
・臨床的に重篤な有害事象についてVAERSに報告する効率は高いと考えられる
 
②データ報告の遅れやワクチンの総投与回数が明確でない段階での統計になっている可能性があること(過小評価)
 
③メディアや様々な情報により触発されて申告された可能性があること(過大報告)

モデルナ社のワクチンについて

モデルナ社ワクチンの初回接種時の報告

404万1,396回
男性:1,450,966例 (36%)
女性:2,465,411例 (61%)
不明: 125,019例 ( 3%)
有害事象:1,266例(0.03%)
・アナフィラキシーを含む重度のアレルギー反応の可能性は108例

アナフィラキシー10例(2.5例/100万回)
・年齢中央値は47歳(範囲:31~63歳)
・9例はアレルギーまたはアレルギー反応の既往(薬剤6例、造影剤2例、食物1例)そのうち5例はアナフィラキシーの既往があった
・9例:15分以内、1例:45分以上
・エピネフリン投与は10例/10例中
・6例/10例が入院、4例/10例が救急科で治療→8例が回復か退院(2例は連絡取れず)
・アナフィラキシーを発症した10例全て女性
・アナフィラキシー関連の死亡はなし

アナフィラキシーではないと判断された98例のうち47例は非アナフィラキシーのアレルギー反応
・接種後1日以内に発症した非アナフィラキシーのアレルギー反応43例のうち26例(60%)が非重篤と分類された
・報告された43例中39例(91%)が女性で発生
・ワクチン接種から症状発現までの間隔の中央値は15分(範囲= <1分–24時間)
・一般的に報告される症状には、掻痒、発疹、口や喉の閉鎖感、呼吸器症状などがあった
・患者の年齢の中央値は43歳(範囲= 22〜96歳)
・30例/43例中(73%):30分以内、11例/43例中:30分後に発生、2例/43例中:発症時間不明
・47例は非アレルギー性の有害事象と判断
・4例は十分な情報が得られなかった

ファイザー社のワクチン

ファイザー(Pfizer-BioNTech)社ワクチンの初回接種時の報告

189万3,360回
男性: 648,327例(34%)
女性:1,177,527例(62%)
不明: 67,506例( 4%)
有害事象:4,393例(0.2%)
・アナフィラキシーを含む重度のアレルギー反応の可能性は175例

アナフィラキシー21例(11.1例/100万回)
・年齢の中央値は40歳(範囲= 27〜60歳)
・17例は薬物や医療製品、食品、虫刺されなどのアレルギーまたはアレルギー反応の既往があった。そのうち7例はアナフィラキシーの既往があった。症例は複数のワクチンロットからの投与を受けている
・ワクチン接種から症状発現までの間隔の中央値は13分(範囲= 2〜150分)
・15例:15分以内、3例:15〜30分、3例:30分以上
・エピネフリン投与は19例/21例中
・4例/21例が入院、17例/21例が救急科で治療→20例全員が回復か退院(1例は連絡取れず)
・報告された19例/21例(90%)が女性

アナフィラキシーではないと判断された154例のうち86例は非アナフィラキシーのアレルギー反応
・接種後1日以内に発症した非アナフィラキシーのアレルギー反応83例のうち72例(87%)が非重篤と分類された
・報告された83例中75例(90%)が女性で発生
・ワクチン接種から症状発現までの間隔の中央値は12分(範囲= <1分–20時間)
・一般的に報告されている症状には、掻痒、発疹、喉のかゆみや引っかき傷、軽度の呼吸器症状などがあった
・患者の年齢の中央値は43歳(範囲= 18〜65歳)
・61例/83例中(85%):30分以内、11例/83例中(13%):30分以降、11例/83例中(13%):発症時間不明
・56例/83例中(67%)はアレルギーまたはアレルギー反応の既往があった
・61例は非アレルギー性の有害事象と判断
・7例は調査中

ワクチンの副反応について

副反応はインフルエンザワクチンと同様と言われています。

注射部の腫れや痛み、発熱、頭痛、筋肉痛、だるさなどが起こる可能性があります。

アレルギー体質だから心配、ということはありません。

新型コロナウイルスに感染したことがあってもワクチンを接種したほうが良いの?

アメリカ疾病対策センター(CDC)は接種を勧めています
一部では半年間は抗体が残っている、という報告もありますが、新型コロナウイルスに感染後、ウイルスに対する免疫がどの程度持続するかが明確になっておりません。

 

新型コロナウイルスワクチンの臨床試験について、以前まとめた記事です。

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